赤ちゃんと一緒に海外へ行くならまず準備したいパスポート。パスポートを作るためには本人の写真が欠かせません。
赤ちゃんのパスポート写真を楽に撮る方法は、ずばりスタジオや写真館にお願いすることです。
パスポート写真にはきびしいルールがあり、規格を満たしていない写真は受け付けてもらえません。
規格を熟知したスタジオなら、写真を受け付けてもらえないといったリスクを減らすことができます。
多少の料金はかかりますが、撮影からプリントまですべて自分でする手間を考えると十分に価値があるのではないでしょうか。
赤ちゃんのパスポート写真は楽に準備してしまいましょう。
パスポート写真のサイズや規定をチェック
まずはパスポート写真の規格をチェックします。
パスポート写真の規格はきびしく、規格を満たしていない写真は受け付けてもらえません。
6カ月以内に撮影されたものを1枚、申請書に貼らずに持って行きます。
詳しく見てみましょう。
- 申請者本人のみを撮影したもの。カラー、白黒どちらの写真でも可
- タテ45mm×ヨコ35mm(縁なし。あごから頭頂の寸法等の規格は上の見本例参照)
- 正面、無帽、無背景(影のないこと)で、焦点が合い鮮明なもの
- サングラス、カラーコンタクト等は取り外すこと
- 平常の顔貌と著しく異なるもの(口角が上がるなど)
- 変色、傷、汚れのあるもの、変形等画像処理をしているもの、デジタル写真等で画質や画像の劣るものは不可
顔や背景に影があったり、髪の毛で目元が隠れてしまったもの、斜めを向いてしまったものは規格を満たせません。
他にも写真内の顔の大きさ、頭の上の余白もきびしくチェックされます。
申請に必要な写真は1枚ですが、この機会に2枚以上用意しておくのがおすすめです。
残りの1枚は海外旅行に持って行きましょう。もしも海外でパスポートを紛失してしまったときの手続きがスムーズになります。
赤ちゃんの写真を楽に撮る方法
赤ちゃんの写真を撮る方法は大きく分けて2つです。
- スタジオや写真館で撮影する
- スマホやデジカメを使って自分で撮影する
スタジオや写真館は料金がかかりますが、パスポート写真の規格を満たすよう撮影してくれるのが魅力。
自分で撮影する場合は赤ちゃんが慣れた環境で撮影できるところがいいですね。
それぞれ良い面がありますが、私がおすすめしたいのはスタジオや写真館で撮影してもらう方法です。
スタジオや写真館で撮影するメリットとデメリット
赤ちゃんのパスポート写真をスタジオや写真館で撮影してもらう場合のメリットとデメリットを考えてみます。
メリット
- パスポート写真の規格に合う写真を撮ってくれる
- 撮影はお任せして親は赤ちゃんをあやすことに集中できる
- 背景や照明など撮影するための用意をしなくてよい
- 写真をサイズに合わせてカットする手間がいらない
デメリット
- 赤ちゃんをスタジオまで連れて行く必要がある
- お昼寝時間とかぶると撮影のタイミングがむずかしい
- スタジオの雰囲気におどろいてしまうことがある
- 自分で撮るより料金がかかる
パスポート写真のきびしい規格に合う写真を撮ってくれるのはいちばんのメリットですね。赤ちゃんをあやしながら規格に合う写真を自分で撮るのはけっこう大変です。
せっかくパスポートセンターまで行ったのに写真を受け付けてもらえないとショックですが、スタジオで撮影した写真ならまず安心。
多少の料金はかかりますが、効率よく写真を準備できるおすすめの方法です。
スマホで撮影するメリットとデメリット
スマホやデジカメを使って自宅で撮る場合の手順を見てみましょう。
撮影場所を準備する
↓
赤ちゃんがいい感じに上を向いた瞬間に撮影
↓
規格サイズに合わせてトリミング
↓
コンビニなどでプリントアウト
↓
サイズに合わせてカット
外務省のサイトでは、座れない場合は無地で淡い色のシーツなどに寝かせて真上から撮影した写真でも問題ありませんと記載されています。
お座りができる赤ちゃんの場合は白い壁などの前に座らせて撮影します。
自分で撮影するときのメリットとデメリットを考えてみます。
メリット
- 自宅の慣れた環境で撮影できる
- スタジオまで連れて行かなくてよい
- 料金を安くおさえられる
デメリット
- 撮った写真が不適格になる可能性がある
- 撮影場所を準備する必要がある
- 影が出ないように撮影するのは意外とむずかしい
- プリントも自分でしなくてはいけない
自宅で撮る場合は料金を安くおさえられるのがメリットですね。手持ちのカメラで撮影すればプリント代だけですみます。
寝かせた状態で上から撮るとスマホやデジカメの影ができてしまうので、明るい時間に窓のそばなどで撮影しましょう。
よく動く赤ちゃんの場合はピントが合うよう注意しなくてはいけません。
自宅での撮影は気をつけるポイントがたくさんあります。せっかく用意した写真が受け付けてもらえないとショックですよね。
赤ちゃんと過ごしているとほんの数分間さえ集中して作業できないのが日常。コンビニへ行くのもひと苦労です。パスポート写真はプロにお任せしてみてはどうでしょうか。
写真スタジオの料金を比較
赤ちゃんの撮影をしてくれる写真スタジオを料金と合わせて比較しました。
「スタジオアリス」「カメラのキタムラ」「スタジオマリオ」「パスポートセンター近くの写真スタジオ」についてご紹介します。
スタジオアリス
撮影料 3,000円+1,800円(×枚数分)いずれも税別
赤ちゃんの写真撮影と聞いてまず思い浮かぶスタジオアリス。お宮参りや七五三の撮影でおなじみですね。赤ちゃんのご機嫌をサポートしながら撮影してくれます。
自宅近くのスタジオアリスに問い合わせたところ、残念ながらパスポート写真用の撮影は行っていないとのこと。シンプルな背景にしてパスポート用として使えるような写真は撮ってもらえます。
プリントは最小サイズでL版になります。撮影から受け取りまでは2週間ほど。
L版を1枚用意すると4,800円+税 です。
赤ちゃんの撮影という点では安心ですが、料金や受け取りまでの日数を考えるとあまり現実的ではないですね。
カメラのキタムラ
2枚セット 1,600円+税
証明写真でも有名なカメラのキタムラ。パスポートサイズは2枚セットで1,600円+税です。納得がいくまで何度でも取り直しができます。
赤ちゃんの撮影について問い合わせたところ、寝かせた状態での撮影には対応しておらず、基本的には大人向けとのことでした。
ですが首がすわった状態で、大人がうしろから支えての撮影はOKだそうです。
次に紹介するスタジオマリオでは、赤ちゃんや子どもの撮影を専門で行っていると案内してもらいました(価格は上がります)。
スタジオマリオ(キタムラ)
CD付き4枚セット 2,400円+税
スタジオマリオはカメラのキタムラが運営するフォトスタジオです。証明写真は4枚セットで2,400円+税(CD付き)。納得がいくまで何度でも撮り直しができます。
スタジオマリオではお宮参りやハーフバースデーの撮影など、子ども向けの撮影が行われています。
赤ちゃんの撮影に慣れているという点では安心感がありますね。でもちょっと高い。
おすすめはパスポートセンター近くの写真スタジオ
2枚セット 1,000円〜
さいごにご紹介するのがパスポートセンター近くにある写真スタジオ。
お住まいの地域にもよりますが、パスポートセンターの近くには写真スタジオがあることが多いです。
パスポート写真の撮影に慣れているうえに、他のスタジオと比べて価格も控えめなのでおすすめです。
私が利用したパスポートセンター近くの写真スタジオは2枚で1,300円でした。
予約もいらないので赤ちゃんのご機嫌が良いときにふらっと立ち寄れるのもいいですね。
もし写真が不適格になった場合は、もう一度無料で撮影してくれるサービスを行っているスタジオもあります。
ぜひお住まいのパスポートセンター近くの写真スタジオをチェックしてみてくださいね。
【実例】生後2ヶ月でパスポート写真を撮影
上の写真は生後2ヶ月でパスポート写真を撮ってもらったときの様子です。申請書を提出する前にパスポートセンター近くの写真スタジオへ行きました。
親が横向きに座り、子どもは膝の上に。まだ首が座っていない時期だったので、写真に映らないよう後ろから首を支えています。
撮影しているスタッフさんのうしろでは、もう一人のスタッフさんがぬいぐるみなどであやしてくれていました。簡単な設備なので子どもが環境の違いにおどろかないのもよかったです。
何枚か撮影してあっさり終了。10分ほどで写真のできあがりです。
パスポートセンターの写真チェックもクリアし、同じ日に撮影と申請書の提出を済ませられました。
訪れたスタジオではもし写真が不適格になった場合は無料で再度撮影してもらえるとのこと。
予約がいらず、子どもが機嫌のよいタイミングで立ち寄れるのも気楽でよかったです。
パスポートを受け取れば準備完了。これでいつでも海外へ行くことができます。
まとめ
なにかと決まりの多いパスポート写真。
赤ちゃんのお世話もしながら規格に合う写真を自分で準備するのはなかなか大変です。
パスポート写真はスタジオや写真館にお任せしてしまいましょう。お店まで連れて行く必要はありますが、結果的には効率もよくおすすめです。
生後2ヶ月でパスポートを作成したわが子。1歳半の頃にはすっかり別人の顔だったものの、パスポートは問題なく使用できました。有効期間の5年間はばっちり使えそうです。
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