海外旅行の出入国がとってもスムーズになる「自動化ゲート」。混雑しがちな出入国審査に並ぶことなく通過できます。
自動化ゲートの登録は簡単、パスポートさえあれば5分程で登録できちゃいます。旅行へ行く当日や、送り迎えのついでに登録してもOK。
登録方法や登録場所、使い方をご紹介します。
自動化ゲートを家族旅行でも利用したい!とお考えの方はお子さまの年齢にご注意ください。利用できる年齢の目安は12歳となっております。
自動化ゲートってなに?
自動化ゲートとは、あらかじめ指紋を登録しておくことで、海外旅行で時間のかかる出入国審査をスムーズに通過できるシステムです。
ゲートに設置された機械でパスポートを読み取り、指紋を照合するだけで出入国審査があっという間に完了します。
利用できる場所
関西空港では、多くの国際線が離発着する第1ターミナル、ピーチや春秋航空、チェジュ航空が離発着する第2ターミナルどちらでも自動化ゲートを利用できます。
関西空港の他に、成田空港、羽田空港、中部空港でも利用可能。
一度登録しておけば、パスポート有効期限の前日まで利用することができます。
使い方は簡単
自動化ゲートの使い方は簡単です。
- パスポートの顔写真ページを開き、スキャナで読み取る
- 指紋読み取り装置で指紋を照合する
これだけで出入国審査が完了!あっという間にゲートを通過できます。
自動化ゲートの登録方法
登録場所と登録時間
関西空港では以下の場所で登録ができます。
第1ターミナルビル
・4F:国際線出発フロア(CIQ PRルーム内)8時〜21時
・2F:南北上陸審査場 8時〜16時
・3F:南北出国審査場* 8時〜21時
第2ターミナルビル(国際線)
・自動化ゲート利用者登録室 8時〜16時
・出国・上陸審査場* 8時〜16時
*国際線利用者のみ可
第1ターミナルビルで利用しやすい4F国際線フロアの登録窓口をご紹介します。
窓口があるCIQ PRルームは「C」カウンターを奥に進んだ場所にあります。
このような緑色の看板が設置されているので、壁に沿ってさらに奥へ。
一瞬戸惑いますが、部屋の中に入ります。
入り口を入ってすぐ左手に登録カウンターがありました。こちらの窓口で登録をします。
祝日の朝8時に訪れたときは、窓口が開く8時前からかなりの待ち列ができていました。朝1番の登録をお考えの方は、余裕を持って行かれることをおすすめします。
登録方法は簡単2ステップ
必要な持ち物はパスポートだけ。登録方法は簡単です。
- 登録申請書に記入する
- 指紋を登録する
わずか2ステップ、混んでいなければ5分ほどで完了できます。詳しく見ていきましょう。
1. 登録申請書に記入する
登録場所入り口横の台には登録申請書とボールペンが用意されています。まずはここで必要事項を記入します。
記入するのは6項目です。
- 氏名
- 生年月日
- 性別
- 住所
- 電話番号
- パスポートの情報
最後に署名欄と、これまでに登録申請をしたことがあるかどうかの質問欄があります。
2.指紋を登録する
登録申請書に記入ができたら、申請書とパスポートを持って部屋の中に入りましょう。
機械に両手の指を読み取らせて指紋を登録します。係の方が教えてくれるのでその通りにすれば大丈夫です。
無事指紋を登録できたらパスポートに自動化ゲート登録済のスタンプが押され、登録は完了です。
有効期限
自動化ゲート利用の有効期限は、パスポート有効期限の1日前までです。
パスポートの最後に日付が入っているのでいつでも確認できます。
指紋登録の際の注意点
乾燥、汗、傷、加齢による薄れ、縦しわ等といった指の状態によっては、機械が指紋を認識できず、登録できないことがあるのでご注意ください。
登録窓口には、乾燥で認識できない時のためにクリームが用意されています。
わたしは傷があったので、人差し指がダメ、中指もダメ、薬指でようやく登録できました。薬指を機械に読み取らせようとすると指がつりそうですが、登録できたのでよしとします。
自動化ゲートを利用するときは、どの指で認証するか表示してくれます。万が一登録した指を忘れてしまっても大丈夫ですよ。
子供の登録|目安は12歳から
出入国審査の列にならばなくてもよい自動化ゲート。家族旅行でも使いたいですよね。
自動化ゲートは、子供がひとりで機械の操作ができることが利用の条件です。
それに加え、12歳ぐらいまでは指紋が安定しておらず指紋の登録ができない場合があること。登録ができても自動化ゲートでの認証ができないことがあるようです。
小さな子供連れこそ出入国審査の時間を短縮したいところですが、登録の目安は12歳ぐらいからと考えましょう。
自動化ゲートのメリット、デメリット
メリット
自動化ゲートのメリットは、出入国審査の長蛇の列に並ばなくてすむこと。これに尽きるのではないでしょうか。
場合によっては1時間近く並ぶこともある出入国審査。並ぶ時間が節約できれば空いた時間を有効活用できます。免税店でショッピングをしたり、カフェに立ち寄ったり、楽しい時間が増えますね。
デメリット
自動化ゲートのデメリットは、パスポートにスタンプが押されないことです。
スタンプは旅の記録。パスポートのページを眺めながら「この時はここに行ったな、、」「この時はあそこに行ったな、、」という楽しみ方が出来なくなるのはちょっと寂しいですね。
ただし絶対に押してもらえないわけではなく、スタンプを希望する場合は自動化ゲート利用の際、職員の方に声を掛ければ押してもらえます。
もうひとつのデメリットは、小さな子供連れは利用出来ないこと。子供連れこそ並ぶ時間を少しでも短くしたいですよね。自分で操作するという仕組みのため仕方がないんですが、今後に期待したいです。
関空で利用してみた
関空からシンガポールへ行く際、実際に自動化ゲートを利用してみました。利用したのは夜の21時頃です。
2歳と5歳の子供連れだったので、子供たちは夫と一緒に通常ゲートへ。わたしは自動化ゲートへ進みます。
第1ターミナルの出国審査場には4台の自動化ゲートが並んでおり、待ち時間はゼロ。パスポートの読み取りも指紋認証もすぐに完了し、あっという間に通過できました。
通常ゲートに並ぶと40分近くかかっていたのでかなり時間の節約になりますね。実際は子供連れだったので時間短縮とはいきませんでしたが、大人だけの場合は有効に利用できそうです。
自動化ゲート付近には「スタンプを希望の方は職員にお声掛けください」と貼紙がありました。お願いしようと思ったのですが付近に職員の方は見つからず。。
すぐ横には事務所のような部屋があるんですが、わたしの先に職員を訪ねた方が「本来自動化ゲートは1分でも時間を節約して次に進むためのものです、、」と何やら説明を受けています。うん、これは頼みづらい。ということでスタンプはあきらめることにしました。
スタンプは逃しましたが、とてもスムーズに出国審査を通過できることがわかり満足です。
まとめ
時間のかかる出入国審査をスムーズに通過できる自動化ゲート。
実際に利用してみるとあっけないほど簡単に審査が完了し、待ち時間なく通過できました。
小さな子供は利用できないところが惜しいですが、大人だけの旅行や出張なら出入国にかかる時間を大幅に短縮できます。
自動化ゲート利用のための登録も簡単。海外へ行く予定のある方はぜひ利用してみてくださいね。